ふたを開けると、それぞれの季節が8時間だけ出てくる。間違って冬に冬用を開けると、北極の寒さになる。夏はその逆でさらに暑くなる。缶を開けるとガスが飛び出し、バリヤーガスが缶を中心に半径5mに渡ってドーム型の大気の流れを作る。その大気がバリヤーの役目をし、変温ガスを外へ逃がさないようにする。変温ガスは、循環していくうちに空気と反応し、夏用の缶詰なら温度は高く、冬用ならば温度は低くなる。冬の缶詰には、感じを出すための雪の飾りが入っている。缶詰の効果は瞬時に現れ、桜の木に春の缶詰を近付けると一瞬にして花が咲いたり、柿の木に秋の缶詰を近付けると一瞬にして実がなる。